クリスマスイブは島村楽器の秋葉原ヴァイオリン専門店にて、小野明子ヴァイオリンリサイタルに出演させて頂きました。明子先生はメニューイン音楽院の先輩で、現在母校とギルドホール音楽院にて教鞭をとられています。そう言えば私が17歳の時、講師としてメニューインに戻られていた先生に声をかけていただき、初めて「ヴァイオリン・リサイタル」の伴奏の経験をさせて頂いたこともありました。リサイタルの伴奏って、こんなに大変なんだ・・!と自分の力不足を思い知らされ、本当にありがたい経験でした。ドイツに行くか迷っていた時には「私は行ってよかった」と言ってくれた先生の言葉に勇気をもらい。私はずっと、素敵すぎる先輩達を間近で見れる幸運の元にいたのだなと、いまになって思います。そして今もまた、そうなのです!時を経て、また共演の機会を頂けたこと本当に嬉しいです。2018年にはイギリスの作曲家によるヴァイオリン作品集のCDも発売予定!またお知らせいたします!

 

24.12.2017 Shimamura Strings Akihabara, Tokyo



centrehall minamiazabu

12月21日クリスマスも近い日、南麻布セントレホールにてランチタイムコンサートに出演させて頂きました。あたたかい雰囲気の会場に、ベルリンにいた頃のハウスコンサートを思い出しながら・・・クリスマスらしいプログラムと考えたチャイコフスキー「四季」とショパン遺作のワルツより演奏させて頂きました。チャイコフスキーは私の一番好きなバレエ「オネーギン」にも何曲か使用されており、元は月刊雑誌に毎月1曲ずつ掲載されていた作品。それぞれの曲にロシアの詩人の詩が引用されています。今回はその詩を曲間に朗読しながら6曲を演奏しました。ホールの方のご提案で、終演後にはクリスマスの賛美歌を全員合唱。それがまた客席の皆様とても歌が上手な方ばかりで、驚きました!南麻布セントレホールの皆様ご来場いただきました皆様、ありがとうございました!

 

21.12.2017, Centrehall Minamiazabu Tokyo



12月8日(金)鹿児島市民文化ホール・谷山サザンホール「友の会特別鑑賞会」にて、鹿児島市春の新人賞受賞者として活躍されている先輩方とともに出演させていただき光栄でした。繊細で柔らかい響きに癒されるギターデュオ、華やかな着物と絵になる美しい動きに時を忘れ目を奪われる日舞の舞台。普段あまり観ることのない舞台に、たくさんの刺激をいただきました。

鹿児島市民文化ホールの第2ホールは、小中学校の頃に参加していたコンクールの審査会場でもあり、懐かしい想い出がたくさんあるホールです。十何年ぶりに弾かせて頂きましたが、響きの良さにびっくり。なんて贅沢なコンクール会場だったんだ!と今更気付き、また考えさせられました。

 

8.12.2017, Citizens Culturel Hall Kagoshima



Kimberley Boettger-Soller, Melissa Gore, Biwako Hall

気が付けば9月、晴天に恵まれた絶景のびわ湖ホールロビーにて。こちらでもたくさんのお客様にご来場頂きました。お世話になりましたホール・スタッフの皆様、本当にありがとうございました!

終演後は嬉しいことにブラヴォーが飛び交い、やはりアンコールの「赤とんぼ」は大人気、これを機に少しずつ日本歌曲のレパートリーも増やしていきたいです。

自然溢れる滋賀の穏やかな気候がとても気に入ったようで、夏は毎年ここに来たいわ!と言っていたキンバリー、あっという間に寒いドイツの夏へと戻っていきました。帰国傍からデュッセルドルフ歌劇場、ドイツ・ライン・オペラでの公演が始まっているそうです。

各地で応援、サポート、ご来場いただきました全ての方々に、深く感謝申し上げます。

また次のデュオ期まで・・

1. September 2017, Biwako Hall Lobby

 



キンバリーとの日本公演、続くはサンエール鹿児島2階ホールにてリサイタルでした。地元である鹿児島で、いつもお世話になっている方々、そして初めてご来場頂いた方々、たくさんのお客様にお聴きいただけましたこと、大変嬉しく思います。

14歳でイギリスに渡り、19歳より約10年間ドイツで過ごしました。帰国すると決まってからは、これまで人生の半分の期間に渡って築き上げて来た生活と、大切な人達との繋がりを失う不安もありました。飛行機で半日とは言っても、近くて遠い、距離があります。

今回キンバリーが鹿児島に来れたこと、鹿児島の皆様に私たちデュオを聴いて頂けたこと、感慨深かったです。いつも応援してくれる大好きな家族、そして関わって下さった全ての方々のお陰様です。ありがとうございました!

そして初めての気候・環境なのにキンバリーは流石の安定したコンディション、隙間時間にしっかり桜島や仙巌園、知覧なども観光し、すっかり鹿児島ファンになって帰っていきました!

23. August 2017, Kagoshima



Kimberley Boettger-Soller, Melissa Gore, Mozart Salon Akabane Tokyo

2017年8月20日(日曜日)東京赤羽モーツァルトサロンでのキンバリー・ボットガー=ゾラー(メゾソプラノ)との日本初公演が無事に終演しました。ベルリン芸術大学で出会い、デュオを組んで5年になりました。いつか日本でも一緒に歌曲を演奏したい・・ながいあいだ大切に願いをあたためておりました。

今回はそんなキンバリーとの日本初公演、モーツァルトサロンのあたたかい雰囲気と最高のサポートの中で、歌曲、ピアノソロ、オペラアリアとそれぞれの世界に浸ることができ、本当に幸せでした。このような場を可能として下さったサロン・オーナーご夫妻、社員・スタッフの皆様、そしてご来場いただきましたたくさんのお客様に、心より感謝申し上げます。

終演後には会場にてお客様との賑やかな交流もあり、人生の先輩方に生きるパワーを分けて頂いた、楽しいひと時でした!これからの励みになる嬉しいメッセージや有難いお言葉をたくさん頂き、これからも、遠距離ですがデュオ活動を続けて行く活力を頂きました。

本当にありがとうございました。

20. August 2017, MozartSalon Akabane Tokyo

 



カワイ表参道コンサートサロン『パウゼ』にて、日本ショパン協会パウゼシリーズに出演させて頂きました。オール・ショパン・プログラム、今回は生前に出版されたワルツをほぼ全曲、そしてノクターン、即興曲、舟歌など真珠のような名曲の数々を集めました。会場はショパンにぴったりな、軽めのタッチに華やかでありながらあたたかい音色のピアノ。このコンサートへ向けて準備から演奏まで、いろいろな発見をすることができました。ショパン協会、カワイの皆様のあたたかいサポート、ご来場下さったたくさんの方々、応援してくださる方々、家族のみんなに感謝でいっぱいです。

ありがとうございました。

 

23. Juli 2017, Kawai Omotesando - Tokyo



5月には南ドイツ、パッサウにある教会にてデュオ・リサイタル、そして今年もイタリア、トリノで行われる「シューベルティアーデ」にてシューベルト・プログラムの歌曲リサイタルがありました。

 

パッサウにある歌劇場に2016年秋シーズンよりソリストとして契約しているキンバリー、そのお陰でなければ、絶対に訪れることもなかったであろう、ドイツのヴェネツィアとも言われる本当に可愛らしい街パッサウ。そして今回は幸運なことにドイツで一番美しいと言われる季節5月に!ドイツ歌曲に浸れる最高の環境でした・・

 

トリノでは毎年招待して頂いているシューベルト歌曲全曲演奏の企画にて、今回も新しいシューベルトの歌曲をレパートリーに。今年の収穫は「孤独」シューベルト/マイヤーホーファー「Einsamkeit」D620。友人に宛てた手紙の中で、シューベルト自身が自作の中で最高と書き残した、約20分の大作。男の人生と哲学をまとめた物語で、一つの劇の様にドラマチックな作品です。試行錯誤しながらも、、こんな興味深い作品と向き合える時間が幸せでした。

 

2017年8月には東京赤羽モーツァルト・サロン、そしてサンエール鹿児島と琵琶湖ホール・ロビーコンサートにて、キンバリーとのデュオで演奏させて頂きます。

 

イタリア、トリノでのコンサートへのインタビュー(イタリア語)↓

http://www.unionemusicale.it/intervista-esclusiva-a-melissa-gore/

 

20. Mai 2017, Passau

23. Mai 2017, Torino



ゴールデンウィークはピアニスト井村理子さんとの連弾でラフォルジュルネ丸の内エリアコンサートに出演しました。ラヴェルの連弾曲「マメールロワ」は子供好きだったラヴェルが友人夫妻の子供達の為に、眠れる森の美女、一寸法師、美女と野獣などを題材に作曲したそう。その後作者本人がオーケストラ用に編曲、バレエ音楽にもなっています。物語が音に表現されていくのは、謎解きの様。ラヴェルの音楽を聴くと、時が止まった様な、昔とも未来とも繋がっている様な、宇宙的で不思議な感じがします。

ベルリン芸大で一緒に学んだ井村理子さんとのリハーサルは、いろいろな発想に刺激をもらいながら、楽しくていつもあっという間。

ピアノ・アンサンブルも素晴らしい作品がたくさんありますね!まだまだレパートリーを増やしていきたいです。

4. Mai 2017, Marunouchi - Tokyo



白と木とガラス、明るく暖かいとても美しいコンサートホールで、ピアノデュオのコンサートでした。岡山大学にあるJホールは、ガラスを通して演奏しながら空を仰ぐことができる、経験したことのない何とも贅沢な空間でした。初めて訪れた岡山、当日も真っ青な晴天に恵まれ、終演後には有名な後楽園へ。そのお伽の世界のような美しさと、流れる空気の穏やかさに、心から癒されました。今回は短い滞在でしたが、またゆっくり訪れてみたいです!

18.April 2017, Okayama



MBC南日本放送のテレビ番組 “かごしま4” とラジオ番組 “ゆうぐれエクスプレス” に生出演、CD 「CHOPIN」を紹介させていただきました。初めて味わう生出演にいろいろと緊張しながらでしたが、その後たくさんの方々から反響メッセージをいただき有難いかぎりです。素晴らしいMCの岡田さん、柳さん、吉田さん、そして地域おこし協力隊「かのやオフィシャルリポーター」の半田あかりさんなどに支えていただき、セットなども覗けて、楽しいひと時でした。ありがとうございました!

6.February 2017, Kagoshima



1月31日文化庁委託事業<平成28年度 次代の文化を創造する新進芸術家育成事業>新進演奏家育成プロジェクト オーケストラ・シリーズ第34回福岡にて九州交響楽団と共演、ラヴェルのピアノ協奏曲ト長調を演奏させて頂きました。この曲は初めて聴いた時から強い憧れを抱いていた曲。特にその宇宙的・神秘的な第二楽章は、いつか必ずオーケストラと演奏してみたい、とずっと夢見てきた作品です。ラヴェルの描く独特の音の秩序が創り上げる世界、オーケストラの色彩がまるで魔法のようで、全曲を通して管楽器のための協奏曲のようなのですが、その響きを思い切り堪能しながら過ごせたリハーサルと本番、傑作のなかに埋もれるような、至福の時でした。素晴らしいオーケルトラ団員とスタッフの方々に心からの感謝でいっぱいです。第二楽章演奏中には過ぎゆく時との不思議な関係を感じ、終演後にもたくさんの方々から嬉しいコメントをいただき、また、大好きな家族と一緒に過ごせた時間、宝物です。

 

 31.1.2017, Fukuoka



南日本新聞、Colette 鹿児島にて1月20日発売のCD「Chopin」をご紹介頂いております。また、2017年2月号レコード芸術にて「心のままに生み出された素晴らしいデビュー盤」「"歌"のスケールの大きさと力強い打鍵、明快な表現が、彼女の美質だろう」と有難いお言葉を頂いております。

美しい小品を集めた、どんな時にでも聴きやすい一枚になっているかと思います、たくさんの方々にお手にして頂けますと幸いです。

製作に関わってくださった方々、いつも応援してくださる方々に、心より感謝申し上げます。



2017年1月20日に studio N.A.T より初めてのソロCDが発売されます。曲目はショパンより、即興曲、ノクターン、子守歌など、 “歌”をテーマに考え、心を込めて取り組んだ一枚になっています。

7月に滋賀県ルッチプラザのベルホールにて録音。とても豊かな響きのなかで、素敵なスタッフの方々に囲まれて収録。そしてブックレットには自分の言葉で解説を書いてみました。たくさんの方に手にとって頂けますと幸いです。こちらのサイトでは既に、" CDs "より購入可能です。またAmazonでも予約受付いたしております。

Studio N.A.T の山本さん、大塚さん、佐々木さん、本当にありがとうございました。